Auto Shift:ピッチ補正の前にターゲットノートを選ぶ
ピッチ補正には 2 つの判断が必要です。どのノートを許可するか、そして入力をどれだけ強くそこへ引き寄せるか。検出が自信満々でも、間違った音楽的ターゲットは救えません。
これはスケールの実験であって、歌の修復ではない
Auto Shift は 1 つの基音ピッチを推定し、オーディオを許可されたノートへシフトします。例は、一度に 1 音ずつ鳴る 8 秒のオリジナルの合成された母音風フレーズです。人間の歌い手も歌詞もボイスモデルもありません。繰り返される A、B、C、G の基音はすでに平均律のピッチに近いため、Chromatic に切り替えてもほとんど変化しないことがあります。
そこで初期設定は意図的に C Penta Minor を選んでいます。このスケールが許可するのは C、E フラット、F、G、B フラットです。ソースのいくつかのノートはこの集合の外側にあるため、わずかなチューニング調整よりもターゲット決定のはたらきがはっきり分かります。これは音楽的なリマッピングであって、元の演奏が間違っていた証拠ではありません。Input で Bass が選ばれているのは、このフレーズが 98–131 Hz 付近にあるからです。この選択は検出器のレンジを設定するのであって、ベース楽器の音色を選ぶわけではありません。
合成フレーズを C マイナーペンタトニックに制限する
Interactive audio example
目的地と道のりを切り分ける
- Quantizer で Root を C のままにして、Penta Minor と Chromatic を比べます。フレーズ最初の 2 音に集中してください。C と G はどちらの集合にも属しています。
- Penta Minor に戻し、Correct を 100% からゼロまで下げます。減らしているのはターゲットへの引き寄せの強さであって、別のターゲットを選んでいるわけではありません。中間の量では、ノートが元のピッチと許可ノートの中間に留まることがあります。
- Correct を戻してから、Smooth を 15% から 70% 方向へ上げます。ノートの始まりで、即座のステップではなくゆっくりした到達になるのを聴いてください。短いノートの間に目的地へ落ち着かないようなら、Smooth を下げます。
小さな鍵盤表示は許可するピッチクラスを編集するもので、MIDI 楽器を演奏するわけではありません。Root を変えるとスケールパターンの位置が移動します。名前の付いたスケールは出発点となるマスクであって、自動のキー認識でも、下に鳴っているコードの理解でもありません。アレンジを念頭にノートを選び、意味のある集合を有効に保ちましょう。主要キーの外に見えるというだけで経過音を外さないでください。
検出器が仕事を取り違える瞬間を聴く
コード、ノイジーなアタック、重なり合うノートは、単一ピッチの推定を曖昧にします。High、Mid、Bass は想定する入力レンジを絞るだけで、どれを選んでもポリフォニック録音の各ノートを独立に補正できるようにはなりません。ローカルアップロードが予期せず跳ねるなら、まずクリーンで孤立したモノフォニックなパッセージと適切な Input レンジを試してください。不安定な推定は Correct を増やしても治りません。
このプロセッサーはスペクトル解析を使うため、レイテンシーが加わり、トランジェントが柔らかくなることがあります。クリーンな合成例では、ブレス、子音、表現的なしゃくり、演奏のかぶりはテストできません。この例でコントロールを学んだうえで、自分が権利を持つソースを快適な音量で改めて評価してください。実際の歌唱で自然に聴こえる結果を、このデモが保証するわけではありません。
補正を理解できてから、エフェクトを足す
Pitch タブの Pitch と Fine は、補正に加えて手動のトランスポーズを加算します。Formant はオクターブ単位でスペクトルエンベロープを変え、F.Follow はそれとピッチの動きとの関係をコントロールします。小さく変えて、こもったり滲んだりする音色を聴き取ってください。これらは音色のコントロールであって、失われたアーティキュレーションを取り戻したり、特定の人物を再現したりする手段ではありません。
Vib Rate と Vib Depth は周期的なピッチの揺れを加えます。補正を診断している間は Depth をゼロにしておきましょう。さもないと意図的なモジュレーションがトラッキングの不調に聴こえてしまいます。LFO タブはピッチ・フォルマント・ボリューム・パンへの独立したモジュレーションを加えます。デスティネーションは一度に 1 つずつ導入してください。最後に Dry/Wet の 100% と低めの量を比べます。元のノートと補正済みのノートを混ぜるとダブリングのテクスチャーが生まれます。魅力的かもしれませんが、それは単に穏やかなチューニングではありません。