Analog のルーティング:直接的なコードに柔らかいレイヤーをブレンドする
レイヤードコードには、注意を奪い合う同じ音量の 2 つの音は要りません。片方のパスでノートを確立し、もう片方を遅れて到着させてから、フィルターを分けたままにするかを決めましょう。
Analog には 2 つのオシレーターソース、2 つのフィルターパス、2 つのアンプがあります。各フィルターとアンプは専用のエンベロープを持ちます。重要なのは、オシレーターのルーティングが調整可能なことです。オシレーター 1 がフィルター 1 に留まる必要はありません。Bal コントロールがフィルターの行き先を選び、Pan コントロールがアンプ出力をステレオイメージに配置します。
ルーティングに触れる前に、2 つの役割を聴く
下のオリジナルの MIDI コードシーケンスは、両方のオシレーターがオンの状態から始まります。1 つ目はノコギリ波で、700 Hz の暗めのローパスパスへ、速いアンプアタックでルーティングされています。2 つ目はトライアングルで、より開いた 4500 Hz のパスを通り、350 ms のアンプアタックと長めのリリースを持ちます。控えめな左右配置が、どちらかを完全に片耳へ寄せることなく両者を聴き分けやすくしています。
1 つのコード、2 つの異なるフィルターとアンプのパス
Interactive MIDI example
オシレーターセクションで Osc 2 を Off にしてコードを再生します。比較的即座に立ち上がる暗めの第 1 レイヤーを聴いてください。Osc 2 を On にし、次に Osc 1 を Off にして、柔らかく到着する側だけを聴きます。最後に両方を On に戻します。遅いアタックは短いノートに中断されることがあるので、第 2 のパスが現れるのに十分な長さのノートでブレンドを判断しましょう。
Amp 2 の A 値を 350 から 15 ms に下げます。両方のレイヤーがより直接的に到着し、コードは硬く感じられる一方、展開していく感覚は失われるかもしれません。A を 350 ms に戻し、その入りがリズムに対して遅すぎるなら中間の 100 ms を試してください。これらのエンベロープボックスは A、D、S、R、つまりアタック・ディケイ・サステイン・リリースを表します。
Bal 1 は Pan 1 ではない
ルーティングの実験のため、再び Osc 2 を Off にします。Bal 1 を 0% から 100% 方向へ動かしてください。ゼロではオシレーター 1 はフィルター 1 へ、100% ではフィルター 2 へ送られ、中間では両方に送られます。信号が第 2 のフィルターとアンプの設定に出会うようになるため、明るさ・入り方・ステレオ位置の変化を聴き取りましょう。
この間、Amp 2 は有効なままにしておきます。Osc 2 をオフにするのはそのオシレーターソースを外すだけで、第 2 の処理パス全体を外すわけではありません。代わりに Amp 2 をゼロまで下げると、フィルター 2 にルーティングされた素材はそのアンプ経由で出力に届きません。Bal 1 を 0%、Osc 2 を On に戻して例を復元してください。
Pan 1 と Pan 2 は、それぞれのフィルターとアンプエンベロープの後段で働きます。中央位置は 50% です。両方を 50% にして、ステレオの分離なしでもレイヤー同士が補完し合うかを判断し、有用なら 35% と 65% に戻します。パンニングは役割を明らかにできますが、合わせたときに密度が高すぎる 2 つのレイヤーをごまかす手段にしてはいけません。
明るさの輪郭と音量の輪郭を切り分ける
F1 Env と F2 Env はどちらもゼロから始まるため、最初の比較はシンプルです。F1 Env を +2 oct、Filter 1 の D を 200 ms、S を 0% にして試します。A は短く保ちます。第 1 レイヤーは明るく始まってベースの F1 Freq へ落ち着き、その間も Amp 1 はコードを保持し続けられます。F1 Env をゼロに戻せば、ノートを短くせずにその動きだけを取り除けます。
LP、HP、BP はローパス・ハイパス・バンドパスのフィルタリングを選びます。F1 Key と F2 Key はカットオフを演奏ピッチに追従させます。例では固定の基準にするため両方をゼロにしています。ベースで有用な設定が鍵盤の高い側では鈍く聴こえることがあるので、高域を一律にブーストする前にキートラッキングを見直してください。フィルターレゾナンスはアンプレベルとは独立です。レゾナントな設定が予想外に目立つなら Volume を下げましょう。
聴き取れる目的のある複雑さを選ぶ
ここでの Det 2 はわずか 7 セントで、第 2 のハーモニーを書かずにうなりを導入するのに十分な量です。PW は Rect 波形を変えるのであって、すべての波形を同じように変えるわけではありません。Sub は 1 オクターブ下のスクエア成分を加え、Noise には専用のルーティングバランスがあります。このコードにはどれも必須ではありません。アレンジに何が足りないかを言葉にできるときだけ、1 つずつ加えてください。
この例は Live Waves を Off にした解析的オシレーターパスを使います。名前やレイアウトが、別のシンセや物理回路との等価性を示すわけではありません。実装されたルーティングは、自由に構成できるモジュラーパッチや直列のフィルターチェーンではなく、並列の 2 つのフィルター/アンプ・デスティネーションと考えてください。この区別があれば、サウンドデザインもトラブルシューティングもずっと追いやすくなります。