Filter のスイープ:暗いプラックからリズミカルな動きへ
フィルターは明るいエッジを取り除いてパートを後ろへ下げ、ノートを増やさずに再び前へ出すことができます。まず静的なカットオフを正しく決めましょう。動きの基準となる音を知っていれば、動きそのものも判断しやすくなります。
まず手で音を開く
このサンプルはオリジナルのシンセプラックで、短いアタック、減衰する倍音、ノート間の空白を持っています。ローパスが選択され、Filter は 450 Hz、Q は 0.71、スロープは 24 dB です。両方のモジュレーション量はゼロなので、暗い開始音は固定フィルターによるものであって、隠れたエンベロープやサイドチェイントラックの欠落によるものではありません。
暗いシンセプラックを動くフィルターフレーズに変える
Interactive audio example
再生しながら、Filter と表示されたノブを 450 Hz からおよそ 2500 Hz まで上げます。各ノートの立ち上がりを聴いてください。上の倍音がアタックをより際立たせる一方で、低いノート自体は最初から通過していました。450 Hz に戻すと、そのエッジが再び音の後ろへ引っ込みます。ローパスのカットオフはボリュームコントロールではありませんが、倍音を取り除くと体感音量は下がることがあります。
カットオフを 900 Hz 付近にして Q を 2 にしてみます。フィルターの縁に近いところで、より尖った強調が生まれるのを聴いてから、Q を 0.71 に戻します。このレゾナンスはスイープに母音のような聴き分けやすい焦点を与えますが、強すぎるとひとつのピッチが支配的になります。不快になるまで Q を上げるのではなく、モニター音量を控えめに保ってください。
LFO をノートから独立して動かす
Filter を 900 Hz にして 24 dB スロープを保ち、波形セレクターで Sine を選びます。LFO Rate は 0.50 Hz から始まります。1 周期が 2 秒です。LFO Amount を 0 からおよそ 15% まで上げてください。数ノートにわたって、暗いアタックと明るいアタックが交互に現れるのを聴きます。LFO は自分の周期に従って動くのであって、各ノートがどれだけ強く弾かれたかを測っているわけではありません。
量を変えずに 0.25 Hz と 1 Hz を比較します。一方は 4 秒の輪郭を、もう一方は 1 秒の周期を作ります。速いほうがリズミカルとは限りません。周期はノートと揃うこともあれば、パターンに対して漂うこともあります。このパネルは Hz 表記で、テンポ同期の音価セレクターではありません。LFO Amount をゼロに戻すと、再び静的なカットオフが聴けます。
あるいは各ノートのレベルにカットオフを動かさせる
LFO Amount をゼロのまま、Filter を 450 Hz に戻して Env Amount をおよそ +30% まで上げます。Attack は 10 ms、Release は 300 ms のままにします。内蔵のエンベロープフォロワーは入力されるプラックに反応するため、プラスの動きでは入力が強くなるほどカットオフが開きます。どのピッチでも同じ結果になると期待するのではなく、各ノートの立ち上がりとテールを比較してください。
Release を 900 ms に延ばします。応答がよりゆっくり緩み、明るさが次のノートまで持ち越されることがあります。意図した空白が滲むなら 300 ms に戻します。Attack を 80 ms へ増やしてフォロワーのトランジェントへの応答を遅らせ、その後 10 ms に戻します。最後に Env Amount をゼロにして直接の逆比較をします。これらはフォロワーのタイミングであって、音全体に適用される新しいボリュームエンベロープではありません。
どのコントロールが問題に答えられるかを知る
ハイパスは逆に低い帯域を取り除き、バンドパスは中心の周辺帯域を残します。ノッチは帯域を除去します。ピーキングとシェルフのタイプは Gain を使いますが、Gain はローパスの実験の出力トリムではありません。ドライ/ウェットのノブはなく、信号は選択したフィルターをそのまま通過します。12/24 dB スイッチはレゾナンスのマッピングも変えるため、同じ数値で同一のレゾナンスになると仮定せず、控えめな Q でスロープを比較してください。
外部サイドチェインが役に立つのは、ルーティングしたソースにエンベロープフォロワーを駆動させたいときだけです。ここでは不要で、サンプルでもオフのままです。自分の素材で試すときは、プラックをローカルのオーディオファイルに置き換えて、まず静的なカットオフの比較を繰り返してください。時間やレベルとともに動くのではなく、トーンを一定に保つ必要があるなら、EQ のほうがシンプルな選択かもしれません。